2020年11月13日昼すぎ、俳優の窪寺昭さんが自殺で亡くなられました。
テレビドラマや映画などで幅広く活躍し、直近のスケジュールでは11月26日に舞台の初日公演も控えていました。
突然の訃報で、フリーランスになってから窓口になっていたヒラタオフィスも「現実を受け止めることができない。」とコメントを発表しています。
人気の最中に自殺をした原因はなんだったのか、残された家族はいるのか、考察してまとめました。
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フリーランスになって4ヶ月で自殺をした理由はなにか。4つの原因と考察まとめ。
画像出典:https://web.archive.org
<考えられる4つの自殺の理由>
- フリーになってからの仕事量が減っていた可能性は?
- 離れた事務所と揉めていたの可能性は?
- 新型コロナウィルスの影響による精神的なストレスを受けていた?
- 家庭やプライベートでのストレスを抱えていた?
①フリーになってから仕事の量が減っていた可能性は?
窪寺昭さんは、2020年7月31日付でこれまで所属していたSRプロダクションから離れて、フリーランス俳優として活動をスタートさせています。フリーになってから業務の窓口はヒラタオフィス(宮崎あおいなど人気の女優が所属している芸能事務所を運営している会社)が担っていました。
実際にお仕事の量は減っていたのか、フリーになった後の主なお仕事を確認してみました。
- ハンサムセンキョ(2020年10月7日、テレビ神奈川)
- 2020年10月 「富豪刑事 Balance:UNLIMITED The STAGE」 – 坂守信雄 役
- 2020年11月 「喜劇 おそ松さん 其の2」 – イヤミ 役
窪寺さんは舞台を中心に活動されている役者さんだったので、10月の講演をおこないながら11月の舞台の準備をするといった感じで、舞台の稽古に忙しい日々だったと考えられます。
スケジュール管理は、芸能プロダクションの会社が窓口となって対応してくださっていたようですし、お仕事には集中できていたのではないでしょうか。フリーになった後も忙しく活動されていたようですので、この理由ではなさそうですね。
②SRプロダクションと揉めていた可能性は?
画像出典:https://web.archive.org (SRプロダクション時代のプロフィール)
2020年7月31日付で離れた事務所SRプロダクションと揉めていた可能性はなかったのか、調べてみました。
結論から言うと、揉めごとのようなことは起こっていなかったようです。
プロダクションに所属していた正確な期間はわからなかったのですが、SRプロダクション時代のプロフィールに掲載されていたお仕事内容を見ると、最も古いものが2005年映画「渋谷物語」となっていました。少なくとも15年以上はSRプロダクションのマネジメントのもとお仕事をされていたのかもしれません。
プロフィールのお仕事の内容から、SRプロダクションに所属されてた時も、舞台ではメインキャストなどの大きな役を演じられ、CM出演ににモデル活動、忙しい中でもTVドラマにも脇役として活躍されていたのがわかります。
長く所属していた事務所を心機一転で離れてフリーランスになる決心をされ「たくさんの支えがあり今があります。感謝を忘れることなくこれからも芸の世界で精進して参ります。」と窪寺さんご自身もツイートしていることから、長く所属されていた事務所があったからこその今の自分があると感謝されている様子がうかがえます。
所属されていた事務所を離れたのは揉めたのではなく、窪寺さんの仕事の役柄にあるのかなと感じました。窪寺さんが活動の幅を広げるきっかけとなったのが、実写セーラームーンのタキシード仮面役を演じたことでした。その印象のためか舞台のお仕事もアニメ関連が目立ちます。フリーランスになることで、これまでとは違った役柄にも挑戦したかったのかもしれません。
7月31日の窪寺さん公式ツイッターのお知らせ。
お知らせ
私、窪寺昭は2020年7月31日付でSRプロダクションさんとの契約は解除となり
同年8月1日よりフリーランスとなり
ヒラタオフィスさんに業務窓口はお願いします。
沢山の方の支えがあり今があります。感謝を忘れる事なくこれからも芸の世界で精進して参ります。今後とも宜しくお願い致します。
— 窪寺昭 (@kubodealer) July 31, 2020
③新型コロナウィルスの影響による精神的なストレスを受けていた?
画像出典:https://www.7-taizai-stage.jp
<新型コロナの影響で延期や中止になった舞台>
ー公演中止ー
- 2020年6月 「七つの大罪 The STAGE -裏切りの聖騎士長-」 – ドレファス 役
ー公演延期ー
- 2020年7月 「機動戦士ガンダム00 破壊による覚醒 Re:(in)novation」 – アリー・アル・サーシェス 役
2020年7月17日(金)~7月26日(日)公演予定→延期時期2022年
窪寺さんのメインのお仕事は、舞台俳優です。
新型コロナの自粛期間の影響は大きく、予定されていた舞台の公演が延期になったり、中止されたりと稽古をすれど、本番ができない状況にあったことが考えられます。
役者にとって舞台に立てないことへの悔しさは計り知れないものがあると思います。
自粛期間中は人の接触を極力避けて、ソーシャルディスタンスやステイホームの協力を求められていたこともあり、悔しさや辛さを仲間と共有できない苦しさを、ご自身も気づかぬうちに抱えられていたのかもしれませんね。
④家庭やプライベートでのストレスを抱えていた?
画像出典:https://www.pre21.jp/actor/yuko-ohmori(奥様:大森裕子さん)
窪寺さんは結婚されています。
奥様は元所属事務所のSRプロダクションに所属で同じ劇団員の大森裕子さん。
大森裕子さんの公式Twitterから思春期の男のお子さんと小学生くらいの娘さんがいることがわかっています。
大森裕子さんのTwitterを見ると、窪寺さんのお仕事のツイートを度々RTして拡散して窪寺さんの活動を応援したり、夫婦で協力して仲良くTwitterを運営しているように感じました。
窪寺さんが娘さんとお揃いのサンダルを履いて、奥様が丁寧に洗って並べて干している。とても微笑ましいエピソードも見つかっています。
長男が大好きなんです。思春期くん、大騒ぎしてました。 https://t.co/qLtou5Ovcv
— 大森裕子 (@YuumoriPooh) November 6, 2020
夏が終わりましたね。
サンダルをしまおかなッと
パパと娘のお揃いサンダル pic.twitter.com/PjdC48vq67— 大森裕子 (@YuumoriPooh) October 3, 2020
窪寺さんは竹内結子さんと同じく、お子さんをの残してこの世を去ってしまったんですね。
プライベートのことはわかっていませんが、窪寺さんは舞台、奥様は主に東京おもちゃショーなどで司会業をされていたので、コロナ自粛期間は舞台の中止や延期、人が集まるゲームショーなども中止になっていました。金銭面が大変な年であったと思います。
今回は窪寺昭さんの自殺理由を考察をまとめました。
窪寺さんの死因はまだ明らかにされていないため、計画的な自殺だったのか、衝動的な自殺だったのかはわかりません。遺書が残されていたかどうかも、わかっていません。
調べてみると家庭環境、仕事環境は安定しているのがわかりました。
ただ、人間は大変な時期(緊張状態)が続いて、そのやまを超えた時に心の緊張が緩む(ほっとする)瞬間が自殺のトリガーになることがあります。また転職や引っ越しなどの環境の変化がある場合、知らないうちに大きなストレスを感じるとも言われています。
第 103回日本精神神経学会総会のシンポジウムでは、労働者ストレスランキングの6位に「会社を変わる」8位に「多忙による心労の過労」18位に「収入の変動」と発表がされています。
自分自身でも知らず知らずのうちにストレスを抱えてる時もありますよね。心の声に耳を傾ける時間を大切にしてほしいと思います。
<日本いのちの電話連盟>
・ナビダイヤル:0570・783・556 (AM10:00~PM10:00)
・フリーダイヤル:0120・783・556 (PM4:00~PM9:00)